小江戸とパリ、電線類地中化とレンタル自転車
久しぶりの更新となってしまいました。
私は、フランスのパリに行ってまいりました。
この時期のパリは夜10時くらいまで明るいのでたくさん見て廻れます。
毎日くたくたになるまでパリ中を歩き回っていました。
さすがはパリ、世界中からたくさんの観光客が押し寄せていました。
世界有数の観光地ということで、観光立国を目指す日本も学ぶべきところが多い都市ですよね。そういった視点でパリを眺めてみて、わが町・川越との共通点を二点発見しました。
ひとつは、電線類地中化。
そうパリの街には電柱や電線が無いのです。そのため景観がすっきりとしています。
パリの街並みは本当にきれい。もし、歴史的建造物が並ぶ街に電柱や電線がごちゃごちゃあったら美しくないですよね。
パリに限らずヨーロッパの街は早くから電線や電柱を地中に埋設して、その景観の美しさを最大限に活かした街づくりをしています。
そして、我が川越の街も、その観光中心地である一番街には電線類がありません!
そのため蔵造りの街並みが際立ち、江戸の風情を自然に醸し出すことに成功しているのです。
一番街商店街における電線の地中化は、商店街が市に陳情し、下水道工事に合わせて実施されたもので、1992年に完成しました。電柱が並んでいたかつての蔵の街を知るだけに、電柱地中化のよさを私も実感しています。
事実、訪れる観光客の方々もかつての150万人から400万人(年間)に増えました。
電線類の地中化は、景観保護というだけでなく地震などの災害時にも効果を発揮するとのことで、今後も各地に広がっていくのではないかと思われます。
さて、もうひとつパリの街で発見した小江戸でも導入されているものは・・・。
レンタル自転車です!
”ヴェリブ”という名前でパリ市民にも観光客にも愛用されているようです。上の写真のような専用のスタンドが、街のあちこちにあり、どこに返却してもいいのです。30分以内に返却すれば何度利用しても追加料金無料(初期費用はかかります)。
川越市でも、自転車シェアリングという名称でこれに似たサービスを提供しています。
以前ブログでもご紹介したように、金沢でも同様の取り組みがなされているようです。レンタル自転車の行政による取り組みも全国的に広がっていくのかもしれません。
自転車で街を走るのに気持ちいい季節です。レンタルサイクルは本当に便利ですよ。
【おまけ】
24日の日曜日、パリの西側に広がるブローニュの森というところに行ったところ、この日からブローニュの森の一角にあるローランギャロス・テニスコートで全仏オープンが始まっていました。
チケットを持っていないのでもちろん中には入れませんでしたが、数多くのファンやスタッフがこの大会の重大さを物語っていました。錦織選手、グランドスラム初優勝なるか?本当に楽しみです。