充実♪ 猫まみれ展
各地を巡回している『猫まみれ展』なる展覧会が川越市立美術館にも来たというので行ってきました。猫にまみれる、とはいかなるものか・・・。
特別猫好きというのでもないけれど、『猫まみれ展』は面白かった。すごく充実した展示でした。
招き猫亭なる謎のアート収集家の40年にわたる猫関連美術作品のコレクション。横尾忠則、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン、オーブリー・ビアズリーなどなど、内外の作家の猫を題材にした作品ばかりが並びます。
有名な竹久夢二の「黒猫を抱いた女」やレオナール・フジタの「猫を抱く少女」なんかもありました。他にも「女性と猫」をモチーフにした作品はもう定番というくらいたくさん。猫好きの女の人って確かに多いし、猫は女性のいい相棒なのかな。
神秘的な猫、のんびりした猫、擬人化されたコミックっぽい猫、生活臭に満ちた猫。ほんとに猫の表現一つとっても様々で飽きない。猫ってやっぱり魅力がある生き物です。見る者の感情を動かす。愛くるしかったり、憎らしかったり、妖しかったり、こずるそうだったり。美術作品の題材になるわけです。
上の作品は江戸時代に活躍した浮世絵師・歌川国芳の「流行猫の戯」。私は、この国芳の猫作品シリーズにちょっと興味を惹かれました。デザインとか色々書いてある文字のフォントとか凝っていて楽しい。
猫、飼いたいとは思わないけど、今回展示されていた猫アートの中には、洒脱で大げさでない、一緒に暮らしたいような小作品がいくつもありました。思えば招き猫の置物も先入観をとりはらって見るとユニークで愛らしく面白いオブジェですね。
誰でも気楽な気持ちで楽しめる美術展でした。
◆猫まみれ展(川越市立美術館 2017年1月14日~3月12日まで)
開館時間:午前9時から午後5時(入場は午後4時30分まで)月曜日休館
観覧料:一般 500円(400円)、大学生・高校生 250円(200円)中学生以下は無料
( )内は団体料金
川越きものの日(毎月8日、18日、28日、つまり8の付く日全部)に着物で来た方は団体料金で観覧できます。
加えて2月22日水曜日は「猫の日」にちなみ団体料金で観覧できるとのこと。
ニャンニャンニャン。