川越のパン屋さん
個人的な感想に過ぎませんが、ここ数年パンにうるさい人が増えたような気がします。
美味しいパンを求めて遠くまで出向いていく人や、ネットでお取り寄せする人など、上質のパンを求める人が本当に多くなった印象があります。
ここ川越の地にも、小さな工房のような手作りパンの店がたくさんあって嬉しい限り。
菓子屋横町すぐそばの「川越ベーカリー楽楽」は、地元住民だけでなく観光客の方々にもよく知られていて、川越のパン人気を牽引してきた存在といえるでしょう。毎日本当にたくさんの人が押しかけています。
■川越ベーカリー楽楽(川越市元町2-10-13)
営業時間:7:30~17:00 売切れ次第閉店
定休日:不定休
朝7:30から営業しているというのも嬉しい。すごくやる気があるパン屋さん。
国産小麦とこだわり酵母を使ったパンが店頭に並んでいます。シンプルな食パンも評判が高いし、河越抹茶を使ったパンなど、ささやかなサプライズのあるパティスリーも得意としています。季節感のあるパンも楽しみで。
川越観光地の中心からは随分離れるけれど、ただ美味しいというだけで、地元住民のみならず遠くからお客さんが訪れるパン屋さんも、ここ川越には存在します。
たとえば、東武東上線で「川越市」駅から一駅下った「霞ヶ関」駅徒歩5分に位置する「ベッカライ0044」。
ベッカライってドイツ語でパン屋さんのことですよね。やはりこの店では、ドイツ風のライ麦パンがさすがの味です。原材料の風味が生かされていて、飽きの来ない味です。下の写真をご覧のとおり、お店の棚にはたくさんの種類のパンが並んでいて、どれにしようか迷う楽しみもあり、老若男女誰にでも人気のあるパン屋さんです。
もうひとつ、やはり東武東上線の「新河岸」エリアにもご紹介したい評判のパン屋さんがあります。
それは「ブーランジェ リュネット」。
赤茶のドアがシックです。
内装も素敵です。
こういう店の内装・外装のセンスって結構大事なポイントだと思うのです。もし店主の方が自分の店を大事に思っていたら、商品であるパンだけでなくお店全体にまで神経を行き届かせていると思うから。
閉店間際にいくとパンはほとんど売り切れていることが多く、リュネットさんのパンを食べたかったら、できるだけ早い時間にお店に行くことをお勧めします。
■ベッカライ0044(川越市的場北1-12-8)
東京国際大学の通りに位置する商店街の中
営業時間:10:00~19:00
定休日:日・月
■フーランジェ リュネット(川越市砂新田2-8-11)
営業時間:9:00~18:00
定休日:月
「ベッカライ0044」さんも「ブーランジェ リュネット」さんも、川越といっても観光地ではない小さな町に位置しています。自分の暮らす町にこんなパン屋さんがあったらいいなと思うような魅力あるお店です。町の印象って、こういう素敵なお店があるだけで随分変わるんですよね。
さて、今度の日曜日5月29日は小江戸蔵里でパンマルシェが開催されます。
今回5回目を迎えるパンマルシェは、川越の地で小さなパン屋さんを営むパン職人の方々が集合して、自分たちの作品であるパンを発表する場です。
今回ご紹介したパン屋さんも参加しています。
一度食べてみたいのだけど、アクセスが不便でなかなか行く機会のない気になるお店も出店します。ゲストとして川越以外のパン屋さんも何店かいらっしゃいます。なんだろう、このすごいワクワク感。
実は、私もパンつくりに一度はまっていたことがありまして、酵母を起こしたり、小麦粉にこだわったり、焼く温度を変えてみたり、湯ごねや長時間低温発酵などにもトライしてみたり。パン造りって実験みたいで楽しいのです。といっても、結構失敗もありました。酵母起こしや、発酵の工程などパンが完成するまでには自分のコントロールの及ばない部分もあって、それも面白さではあるけれど、難しい部分でもある。だから美味しいパンを作れる人、そしてそれを作り続けている人って、すごいなって思います。
川越の地で真摯にパン造りに励むパン屋さんのお祭り、パンマルシェ。とっても楽しみです。毎年大人気なので早めに行かなければ。