桜の俳句
今日は風の強い一日でした。
桜の咲く前でよかった。
喜多院の枝垂れ桜。見ごろはまだまだ。
でも、桜の季節はすぐそこまで来ています!
小江戸。川越桜の名所の記事、Allaboutで公開しました。是非お読みになって、川越まで桜を見に来てくださいね。心奪われるほど見事な桜がありますから。
小江戸・川越でおすすめ!桜の名所5選 [川越の観光・旅行] All About
ところで、私は時々俳句を作っているのですが、桜の俳句を作るのってすごく難しく感じます。あまりにもポピュラーな花ですし(だって国花ですから)、どんな句を作っても凡庸になりそうで。そして何よりも、桜の俳句には強烈なインパクトのある名句が過去に存在しているので、その二番煎じ・三番煎じに陥りがち。
過去の桜の句のなかでもよく引用されるのは、松尾芭蕉のこの句かな。
さまざまの事思ひ出す桜かな 芭蕉
これは桜を見てつぶやいた感慨をそのまま句にしてますよね。
「桜を見るといろんなことを思い出すなぁ」「ん?これ句になるな」って感じ。
なんのひねりもない。技巧もない。独自の視点で鋭く自然を切り取った写生句というわけでもない。
でも心に残る。いい句だと思います。「いい句」というより「好きな句」といったほうが正確かな。
みな、ある程度の年月を生きてきた人なら共感するような感慨。誰しもが素直に頷けるような句ではないでしょうか。
名句として残っていくキーは「共感」なのかもしれないと、この句から思いました。
桜を見ると本当にさまざまなこと思い出しますよね。
そして、過去に区切りをつけて、新しい季節を迎える。
もうすぐ咲く桜の花々が、私たちそれぞれのスタートを後押ししてくれることでしょう。