読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

小江戸日記

小江戸川越の情報や話題、日々のつれづれを綴っていきます。

「驚きの明治工藝展」に驚く

川越市立美術館で4月22日から開催されている「驚きの明治工藝展」。早速行って来ました。日本では、明治時代を中心として「超絶技巧」を施した工芸品が数多く作られました。主として輸出目的で作られたこれらの作品は、今日ほとんど日本国内には残っておらず、今回の展示は台湾の個人収集家のコレクションの一部だそうです。

日本の美術展には珍しく写真撮影も自由(数点を除く)なので、たくさん写真も撮ってきましたよ。

 

f:id:mkoedo:20170423132039j:plain

竹を這うトカゲ。すべて木で作られています。本物の竹使えば?と思ってしまうけど、「木で表現した」ということが重要なポイントなのでしょう。こういう、ただ人を驚かせたいがために、壮絶な労力を傾けたであろう作品が勢ぞろいしています。

 

f:id:mkoedo:20170423131955j:plain

関節部分が自由自在に動くという「自在置物」。触って動かしてみたいけどそれは不可。こちらのHPで蛇の自在置物が動く様子が見られます。

この時代の工藝品のキーワードに「緻密」「写実」というのがあって、驚くほど細かーく本物そっくりに作られたものが展示されていました。

f:id:mkoedo:20170423131504j:plain

「山姥香炉」。笑っちゃうほど細かい。作品の上に使用時の写真が展示してあります。口から白い煙を吐く山姥。

f:id:mkoedo:20170423134042j:plain

秀逸でこだわり抜いたアイディア、細部にまで神経を行き渡らせる職人気質。小さな作品に注ぎ込まれた膨大なエネルギー。これが日本人のモノづくりなんですねぇ。

 

f:id:mkoedo:20170423140059j:plain

技巧を凝らした麗しい作品も数々あり。

f:id:mkoedo:20170423140501j:plain

「他人を驚かせたい!」というエンターティメント性と、その実現のために投入された莫大な時間やエネルギーが、いずれの作品からも感じられて興味深く鑑賞しました。

ゆっくり見て回っても1時間弱くらいの所要時間でしょうか。小江戸観光の合間にふらっと立ち寄ってみたい展覧会です。観覧料も手ごろでそう混み合うこともなく、自分のペースで見て回れるこの美術館は首都圏近郊では結構穴場のアートスポットです。

「驚きの明治工藝展」は6月11日(日)まで。8日、18日、28日の「川越きものの日」に着物で来館した人には団体料金(一般は480円)が適用されます。

 

桜の季節

明日から4月。今年も桜の季節を迎えました。

今にも雨が降り出しそうな3月最終日の午後、川越の桜の名所を巡ってみました。

喜多院

まずは小江戸の名刹・喜多院

f:id:mkoedo:20170331222255j:plain

f:id:mkoedo:20170331222347j:plain

うーん、5分咲きくらいかな~。

一部見頃を迎えている枝垂れ桜もあり、華麗な姿がカメラを持った人たちの人気を集めていました。

f:id:mkoedo:20170331222620j:plain

境内は出店も色々出ており、宴の準備をする花見客もちらほら。

f:id:mkoedo:20170331222737j:plain

やっぱり今日は寒いし、雨降るしで花見日和ではないですね・・・。

★中院

お次は喜多院から徒歩5分の中院へ。

f:id:mkoedo:20170331223133j:plain

車道上空にはみ出た桜の樹には、ほぼ見頃の花。

境内の桜も期待できそう。

f:id:mkoedo:20170331223451j:plain

美しい庭にお邪魔して・・・。

f:id:mkoedo:20170331223630j:plain

あぁ、これが見たかったのですよ。毎年毎年、繰り返し綺麗だなぁと思う。

f:id:mkoedo:20170331224008j:plain

中院は今週末が見頃かな~。宴会をするような場所ではないので、静かな環境で花を観賞。

氷川神社裏の誉桜(ほまれざくら)

川面に映る桜が美しい氷川神社裏の新河岸川河畔。

f:id:mkoedo:20170331225007j:plain

f:id:mkoedo:20170331225140j:plain

7分咲きくらいでしょうか。

ここ川越氷川神社のエリアは着物姿の人がたくさん訪れます。お氷川様に大切なお願い事をするのに、きちんとおめかしして参拝するということなのでしょうか。

f:id:mkoedo:20170331225652j:plain

今日は袴姿も多く見かけました。桜と相まって景色が華やいでます。

桜のピンクも青空をバックにしたらもっと映えるのに。夕方からは雨が降ってきてしまい、今日花見を予定していた人は残念でしたね。明日も一日冷たい雨だというし、お花見は日曜日に期待。

とりわけ空模様が気になる桜の季節です。

allabout.co.jp

広告を非表示にする

「江戸の日」を前に江戸風俗を知るー杉浦日向子の本

3月。気温は低くても陽光に春を感じますね。嬉しい。

前回のブログ『猫まみれ展』で「歌川国芳の作品が面白かった」と書いたら、江戸の絵師に詳しい人から杉浦日向子さんの本を勧められたので、図書館で何冊か借りてきて読んでみました。これがとても面白くて、今私には江戸ブームが訪れています。

まずは「百日紅」。葛飾北斎を軸に様々な絵師が登場する漫画です。江戸の浮世絵タッチの画風がすごく雰囲気があって、江戸時代に自然にタイムスリップできます。

f:id:mkoedo:20170305205800j:plain

漫画家・江戸風俗研究家の杉浦日向子(1958-2005)は日本橋の呉服屋の生まれ。手描き友禅の勉強をしたのち、江戸時代考証の第一人者だった稲垣史生(いながきしせい)に師事し、時代考証を学びました。川越に住んでいた稲垣氏の自宅まで3年間通って教えを受けていたそうです。

大江戸日本橋の方が小江戸川越まで江戸時代のことを学びに来ていたなんて面白い。人と人、土地と土地の時空を超えた不思議な縁を感じます。

彼女は落語や相撲にも精通し、江戸風俗に関するコラムもたくさん残しています。私が読んだのは「大江戸美味草紙」と「一日江戸人」。イラストも交えたコラムはとても読みやすいのに知的満足感がある。下の写真はいずれも「一日江戸人」から。

f:id:mkoedo:20170305210629j:plain

特に江戸人の食に関する文章が好き。将軍の食事、一般人の食事。旬のもの、食材の値段、調理法、食事作法などなど。何をどうやって食べていたのかってすごくその人、その時代・その土地のエッセンスを伝えている気がして興味が尽きません。

f:id:mkoedo:20170305210515j:plain

軽妙洒脱でありながら、情報が凝縮された文章。江戸の人々がぐっと身近に感じられたし、もっとあの時代を知りたくなりました。杉浦日向子さんの本は江戸入門にピッタリ。

さて、江戸風俗の予習を済ませたところで。

3月25日(日曜日)は川越「江戸の日」。

この日川越では、江戸時代の身なりをした人々が様々なパフォーマンスを街中で繰り広げます。ご存知のように川越は小江戸と呼ばれ、江戸時代の雰囲気を今も残す蔵の街。漆黒の蔵造りの街並みに江戸装束の人々、「江戸の日」の催しは街を舞台にした時代劇のようでとても雰囲気があります。

二升五合市江戸の日

着物を着てくれば、さらにその気になる。女子は町娘に扮して!男子は鬼平気分で!!

手ぶらで着物レンタルもできます。

allabout.co.jp

春は外に出かけたくなる季節。イベントも多くなって楽しいですね。

充実♪ 猫まみれ展

各地を巡回している『猫まみれ展』なる展覧会が川越市立美術館にも来たというので行ってきました。猫にまみれる、とはいかなるものか・・・。

f:id:mkoedo:20170122151652j:plain

特別猫好きというのでもないけれど、『猫まみれ展』は面白かった。すごく充実した展示でした。

招き猫亭なる謎のアート収集家の40年にわたる猫関連美術作品のコレクション。横尾忠則、テオフィル・アレクサンドル・スタンラン、オーブリー・ビアズリーなどなど、内外の作家の猫を題材にした作品ばかりが並びます。

有名な竹久夢二の「黒猫を抱いた女」やレオナール・フジタの「猫を抱く少女」なんかもありました。他にも「女性と猫」をモチーフにした作品はもう定番というくらいたくさん。猫好きの女の人って確かに多いし、猫は女性のいい相棒なのかな。

f:id:mkoedo:20170122152304j:plain

神秘的な猫、のんびりした猫、擬人化されたコミックっぽい猫、生活臭に満ちた猫。ほんとに猫の表現一つとっても様々で飽きない。猫ってやっぱり魅力がある生き物です。見る者の感情を動かす。愛くるしかったり、憎らしかったり、妖しかったり、こずるそうだったり。美術作品の題材になるわけです。

流行猫の戯・「道行 猫柳婬月影」

上の作品は江戸時代に活躍した浮世絵師・歌川国芳の「流行猫の戯」。私は、この国芳の猫作品シリーズにちょっと興味を惹かれました。デザインとか色々書いてある文字のフォントとか凝っていて楽しい。

猫、飼いたいとは思わないけど、今回展示されていた猫アートの中には、洒脱で大げさでない、一緒に暮らしたいような小作品がいくつもありました。思えば招き猫の置物も先入観をとりはらって見るとユニークで愛らしく面白いオブジェですね。

誰でも気楽な気持ちで楽しめる美術展でした。

◆猫まみれ展(川越市立美術館 2017年1月14日~3月12日まで)

開館時間:午前9時から午後5時(入場は午後4時30分まで)月曜日休館

観覧料:一般 500円(400円)、大学生・高校生 250円(200円)中学生以下は無料

( )内は団体料金

川越きものの日(毎月8日、18日、28日、つまり8の付く日全部)に着物で来た方は団体料金で観覧できます。

加えて2月22日水曜日猫の日にちなみ団体料金で観覧できるとのこと。

ニャンニャンニャン。

 

映画『健さん』

今年1本目の、川越スカラ座の映画は『健さん』

f:id:mkoedo:20170103202929j:plain

2014年に亡くなった俳優・高倉健。この映画『健さん』は、映画界で彼と共に仕事をした人物や、行きつけの飲食店オーナー、そして親族など、”健さん”を知る人たちのインタビューを通して、高倉健という映画スターの人物像を描き出したものです。

任侠映画シリーズの健さんが何度も出てくるのですが、これぞ「映画スター」という美しさ。若かりし高倉健の、鋭い目としなやかで無駄のない動き。抑えていながらも迫力のある声。大きいスクリーンで観るべき人だと改めて思うのでした。

本当に、どの映画においても誰を演じていても、高倉健という人は常に高倉健なのですね。寡黙で不器用、自分の役割を心得ていて、任務に全力で取り組むハードワーカー。日本人の美徳のすべてを体現した人でした。もし、健さんの演じた役を他の俳優が演じたとしたら?どこか嘘くさく、もしくは滑稽で陳腐なものになってしまう危険性があるのでは?戦争映画でも任侠映画でもラブストーリーでも、健さん無しにはあり得ない映画たち。「高倉健」というジャンルが日本映画には存在しているのです。

『ブラックレイン』で共演したマイケル・ダグラスや映画監督のジョン・ウーマーティン・スコセッシなど海外の映画人からも納得のコメントが寄せられています。

中でもジョン・ウー監督が健さんを評するのに「エレガンス」という言葉を使っていて、「まさに!」と私は膝を打つ思い。アウトローを演じることの多かった高倉健でしたが、その所作にはエレガンスがあり、周囲の人や自然と調和していました。

大げさでない演技、かすかなしぐさや目線で内面の動きを表現する繊細さ。沈黙すらも効果的な表現の方法とする健さんの演技も彼らは称えていて、「そうそう!」とまたまた膝を叩く思い。余計なことをしない言わない、過不足のない表現というのも日本人の美意識の表れのように感じられて、やっぱり高倉健は誰よりも日本人なんだなぁと思ったのでした。

日本人が最も共感し、最も憧れた映画俳優・高倉健。けれども、タフで優雅なその佇まいは、日本を超えてもっと普遍的な価値を持っているのでしょう。

f:id:mkoedo:20170103203023j:plain

このお正月の川越スカラ座はすごい。日本映画っていいですね!

広告を非表示にする

喜多院に初詣とだるま市

あけましておめでとうございます。2017年酉年が明けましたね。

f:id:mkoedo:20170103194207j:plain

川越の天気は晴れ。時の鐘と青い空。

昨年に引き続き、小江戸のお正月は穏やかで過ごしやすいものとなりました。

 

今日は、喜多院に初詣へ。

f:id:mkoedo:20170103194457j:plain

参道は結構な人出。

そう1月3日は毎年恒例のだるま市が開催されているのです。

f:id:mkoedo:20170103194725j:plain

f:id:mkoedo:20170103194801j:plain

赤いだるまだけじゃない。サイズも色も豊富。

 

f:id:mkoedo:20170103195013j:plain

参拝するのにも結構並ばなければ。

 

お天気がいいもんだからみんな参道や境内の出店で買った飲食物を食べたりしてゆったり過ごしていました。

着物姿もちらほらと。

そうそう、着物と言えば「川越きものの日」。川越の街は、「きものの似合う街川越」を目指して2011年から毎月18日をきものの日として指定して、この日に川越に着物で来た人には様々な特典を提供してきました。そして、今年度からは18日だけでなく毎月8のつく日(8日・18日・28日)をすべて「川越きものの日」として設定しなおしています(気になる「川越きものの日」特典についてはこちら)。

ますます川越の街で着物姿が増えているわけです。

 

今年、この街はさらに多くのお客様を国内外からお迎えすることになるのでしょう。楽しみです。

2017年川越に初詣

暮れの川越、街は新年の準備に追われています。中でも元旦から初詣客を迎える神社仏閣は準備に忙しそう。ちょっと様子を覗いてきました。

◆川越氷川神社

f:id:mkoedo:20161229213430j:plain

縁結びの神様として有名なこの川越氷川神社は、この年の暮れでも結構人がいました。

 

f:id:mkoedo:20161229213751j:plain

特に「人形流し(ひとがたながし)」の一角はひっきりなしに人が集っていました。

f:id:mkoedo:20161229214925j:plain

「人形流し」とは、人の形をした紙(100円)に息を3回吹きかけ、さらにこの人形を自分の身体になでつけた後、「祓えたまえ、清めたまえ」と唱えながら境内に流れる払いの川に流すこと。こうすることで、身に付いた穢れを払い落とすことができるのです。

一年の終わりに身を清めたいということなのでしょうね。

f:id:mkoedo:20161229214647j:plain

おみくじやお守りもたくさん用意されていました。英語のおみくじもありました。近年は「縁結びの神様」との評判は海を越え、外国人参拝者も本当に多くなりましたもんね。

 

喜多院

川越大師とも呼ばれ、徳川家とも縁の深い名刹喜多院。ここも県内屈指の初詣スポットです。

f:id:mkoedo:20161229222136j:plain

年の瀬の境内の様子は・・・。

f:id:mkoedo:20161229222240j:plain

業者の人が色々セットアップしていました。

f:id:mkoedo:20161229222519j:plain

ここ喜多院は、毎年1月3日はだるま市が開催され、とても賑わいます。だるまって、丸っこいフォルムといい赤い色といい、福を引き寄せてくれそうですよね。この日はかなり混み合い、駐車場には限りがあるので喜多院にお越しの際は電車・バスの使用をお勧めします。

◆仙波東照宮

f:id:mkoedo:20161229224725j:plain

喜多院境内には徳川初代将軍家康を祀った仙波東照宮があります。数多くある東照宮の中でもここは日本三大東照宮の一つなのです。なんでも、徳川家康公没後その遺骸が静岡から日光山へ移される途中、天海僧正喜多院にて四日間の法要をしたことから、仙波東照宮がここに建立されたのだそう。

f:id:mkoedo:20161229224904j:plain

階段を上った先には三つ葉葵の御紋。歴史の重みを感じさせます。

f:id:mkoedo:20161229225002j:plain

 

◆川越七福神

お正月休みには川越七福神めぐりもおすすめです。徒歩で回れば運動不足解消、正月太り解消。スタンプラリー感覚で七つの神様を詣でればラッキーが寄ってくるのです。

喜多院やその近くにある成田山川越別院の敷地内にもお一人(って言っていいのかな)ずつ七福神のメンバー(って言っていいのかな)がおられます。

allabout.co.jp

川越「昭和の街」に位置し、真っ赤な「おびんずる様」で知られる連繋寺には福祿寿神がおられます。

f:id:mkoedo:20161229234928j:plain

ちなみに連繋寺境内には1695年に製造された歴史ある銅鐘があり、大晦日には「除夜の鐘」がつかれます。

f:id:mkoedo:20161230000408j:plain

七福神めぐりは、休憩をとりつつゆっくりまわるためにも朝早くスタートすることをお勧めします。七つのお寺を一日で歩きまわるのは案外しんどいですよ。

 

小江戸の街も新しい年を迎える準備が整いつつあります。2016年、本当にサプライズに満ちた1年でした。2017年はどんな年になるのでしょうか?新しい年への期待や決意を胸に、どなた様もよいお正月をお迎えくださいね。

 

広告を非表示にする